The Yamanote Line

彼らの向かう先には。




15日は大学の卒業式。
貴重な4年間もこれで終わり。

でもあっけなかった。

自分の中では
"もう2度と彼らとは会えない"
とは思っていなかったから。

卒業式では涙が出るはずもなく。

卒業式後、僕は友人たちとカラオケに行った。
最後、本当に最後。

でも、いつもと変わらない雰囲気。
僕のモノマネを見ては彼らは笑う。

特に感動する、お別れの曲なんて誰も選曲せず、
いつものように終わってしまった。

最後に食事に行ったりもしたけど、
なぜか本当に"最後"って思うことができなくて。

そう思えなかった。

そう思いたくなかったのかもしれない。

結局、写真はあまり撮れなかった。
心の中がモヤモヤしてて。
自分の存在そのものが浮いているような気がして。

最後。本当に最後。
今更だけど、寂しい想いが強くなってきた。